インストラクターインタビュー(青島助産師)

個性あふれるHAHATOKIインストラクターの魅力に迫るインタビュー企画。

第2回は、八王子市で助産師として活動されている青島さんです。

《プロフィール》
4児の母。
都内大学病院産科で勤務後、助産院での勤務を経て、
地域で赤ちゃん訪問、育児相談等を行っています。
妊娠前~妊娠期~産後、子育て全般ご相談いただけます。

妊娠中から産後の生活をお話しさせてもらえたらと思っています。
からだが温まるとこころも温まるをモットーとし、まずはからだを温めることを一番大切にしています。
妊娠出産を経て、パワーアップした女性がより豊かに健やかに過ごしていけるようお手伝いさせていただけたら幸いです。

 

妊娠期から助産師さんとお話する機会があるという方は多くはないと思いますが、女性の健康をサポートくださるのが助産師さん。
ぜひ妊娠の経過が順調な方もご覧いただき、産前から信頼できる助産師さんと接点を持っていただければ嬉しいです。

動画で見たい方はこちらからどうぞ!

 

HAHATOKI:
今回は、HAHATOKIで「助産師相談会」を担当いただいている青島さんにお話を伺います。
それでは自己紹介をお願いします。

青島さん:
はい。青島と言います。普段は地域の新生児訪問、育児相談、幼稚園や中学校で「命の授業」のお手伝いをさせてもらってます。

HAHATOKI:
助産師さんって出産を経験した女性しか触れ合うことがないように思いますが、みなさん「助産師」と聞いてどんなお仕事かイメージが浮かびますか?
私は出産の時に助産師さんにお世話になったことがあるのですが、先ほど青島さんにお話を伺っていると、そんなことまでされるんだ!と驚きました。
主に妊娠・出産のサポート、産後ケア、子どもにまるわる相談、更年期の相談と、一生を通して女性の健康をサポートされていらっしゃるそうです。

日頃よりマタニティさんから寄せられるご相談は、どんなものが多いですか?

青島さん:
そうですね、マタニティさんはマイナートラブル的な体の不調で、腰が痛い、恥骨が痛い、つわりがひどいといったものが多いですね。あとはお産にまつわる立ち会い分娩についてや、お産する場所、出産準備についてのご相談もあります。

HAHATOKI:
意外と知られていないですが、出産場所を選ぶということができるんですよね?

青島さん:
はい。病院だけでなく、助産院、自宅分娩を選択される方もいます。正常な妊娠の経過で母体が健康であれば、助産院や自宅でも分娩が可能です。

HAHATOKI:
マタニティさんからのご相談は、他にはどんなものがありますか?

青島さん:
あとは第二子以降の方で、上の子の対応についてですね。妊娠中から赤ちゃん返りをしているとか、お産の時の預け先やどう対応すればいいですか?というものですね。

HAHATOKI:
幅広い相談内容ですね。ちなみに産後のお母さんからは、どのような相談が多いでしょうか?

青島さん:
一番多いのは、おっぱいにまつわる相談ですね。私たちは母乳育児をできるよう母子ともにサポートしているのですが、あげ方はこれでいいのかな?量は足りてるかな?とか、赤ちゃんの体重の悩みなどが多いかなと思います。

HAHATOKI:
私自身出産するまで、母乳で悩むということを知りませんでした。

青島さん:
そうでしたか。

HAHATOKI:
うちの子はなかなか体重が増えていかなかったのですが、母乳で悩むという想像が至っていなかったので、(里帰り出産から戻った後に)どこに悩みを相談すればいいのか困りました。

青島さん:
母乳に関しては、マタニティさんの時に必要な知識を知っておく。そして産後困った時にどこに相談するかを決めておくのは大事だと思います。

HAHATOKI:
今妊娠中の方は、産後の母乳について相談できるところを決めておく。をチェック項目に入れておいてくださいね! HAHATOKIでも助産師相談会を行っていますが、お近くに相談できる助産師さんがいらっしゃったらぜひ頼ってください。
あとは産後のお悩みはどんなものがありますか?

青島さん:
赤ちゃんのことで言うと、湿疹ができているとか。
お母さんもお産という大きな仕事を終えて育児に入るわけですので、体のトラブルを訴えられる方もいらっしゃいます。
それから次の子の相談を受けることもあります。妊娠したいけどおっぱいはどうしたらいいかな?とか、どう体を整えていったらいいか。

HAHATOKI:
「体を整える」という内容に、青島さんはどのような提案をされることが多いでしょうか?

青島さん:
お母さんたちが自然な流れに乗って自分も赤ちゃんも心地いい方法で、周りに相談しながら探していけるのがいいと思ってます。
私自身が東洋医学に興味があるので、まずは「衣食住」を心地いい状態に”整える”ということ。
”整える”というとハードルが高く感じるかもしれませんが、心地いい状態にしていくということですね。
そこからマッサージや鍼に行ったり、病院に行ったり、さまざまな選択があると思います。
私はまずは「衣食住」を整えるというのが自然かなと思います。

HAHATOKI:
このインタビューの前に青島さんの「助産師相談会」があってその様子も拝見していたのですが、青島さんは相手の考えていること、立場、環境、思いをすごく尊重されているのが印象的でした。
相手の話を聞いて、尊重して、受け入れていくというのは難しいことだと思うんですけれど、助産師という仕事をする上で大切にされていることは何ですか?

青島さん:
相手の方がお話ししてくださったこと、そういう考えにたどり着いて悩んでいることを、まだまだ未熟ですがそのまま受けとめたいなと思っています。そこで私が知り得ること、知識と経験をお伝えして、その方が必要な情報をピックアップして、そして気持ちよく育児していく生活の助けになればと。
妊娠・出産を経て女性はパワーアップしていくと思っています。悩みながらも身につけていった自分を癒す方法だったり、セルフケアの方法が一生の宝になると思っています。この時期をそういった考えで過ごしていくと、ほんとうに豊かで素晴らしい生活になると思うんですよね。

HAHATOKI:
青島さん自身4人のお子さんがいらっしゃるそうですが、日々お子さんと向き合ってると葛藤なんかあったりするのでしょうか?

青島さん:
はい。よくお話させていただきますが、子どもは毎日変わっていくじゃないですか。
「この夜泣きいつまで続くんだろう、もう私死んじゃう。」とか、「この反抗期いつまで続くんだろう、、ほんと気が狂うわ。」とか色々ありますよね。
だけど絶対に解決していくんですよ。
必ず乗り越えていって、新しい生活が始まって、また別のことが起こって、また乗り越えていく。自分が困ったなと思う状況でも、必ず終わりがある。そう思っているとすごい楽だと思います。

HAHATOKI:
すごく心強いお言葉ですね。

青島さん:
自分が思っているよりも早く過ぎ去っていきます、そういう嵐は。

HAHATOKI:
そうやって振り返れる時が楽しみですね。

青島さん:
ほんとそうです。楽しみですね!

HAHATOKI:
今日はどうもありがとうございました。

 

相談者のことを尊重してくださる青島さんが担当される「おうちでの性教育〜対面講座〜」が10月19日に開催されます。
対話形式で皆さんと性教育について考えていく講座です。
ご家庭で性教育をお考えの方は、お気軽にご参加ください。
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